Dのアニヲタ
ブログ【新生活へ向けて!社会人になって“観て良かった”と思えるお仕事アニメ8選】
本稿では、4月に新社会人になる人や、新しい環境にチャレンジする人が多い今、「社会人になって観ておいて良かった」と思うおすすめアニメ8作品を紹介!
■ファミレスの裏側で繰り広げられるドタバタ劇が魅力の『WORKING!!』
「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス刊)で2005年から2014年にかけて連載された、高津カリノ氏による同名4コマ漫画が原作。TVアニメは3期にわたって放送され、北海道某所にある架空のファミレス「ワグナリア」を舞台に、そこに勤務する登場人物たちの日常が描かれた。
コメディー漫画らしく、キャラクター同士の軽快なボケツッコミの応酬が魅力の本作。主人公・小鳥遊宗太がひょんなことからバイトとして働くことになった「ワグナリア」は、個性的な店員達ばかり。
小中学生と間違えられるほど小柄なヒロイン・種島ぽぷら、男性恐怖症だが小鳥遊に惹かれていく伊波まひる、日本刀を持ち歩く癒し系(?)フロアチーフ・轟八千代、轟に想いを寄せる無口なキッチン担当・佐藤潤、店員の個人情報や弱みを握るドS・相馬博臣、トラブルメーカー・山田葵らに振り回され、ツッコミが止まらない小鳥遊。そんな、ハチャメチャながらも楽しく充実したバイト生活を送る小鳥遊を見ると「こんな職場で働きたい」と思うこと間違いなし!
「仕事行きたくないな~」と思っているそこのアナタ。このアニメを見て、仕事のモチベーションを高めよう!
(C)高津カリノ/スクウェアエニックス・「WORKING!!」製作委員会
■ツンデレ後輩&鈍感先輩のもどかしい距離感にキュン!『先輩がうざい後輩の話』
次にくるマンガ大賞2018Webマンガ部門1位、WEBマンガ総選挙2018の8位を獲得し、2021年に満を持してTVアニメ化された『先輩がうざい後輩の話』。しろまんた氏による原作漫画は、現在も一迅社のWebコミック配信サイト「comic POOL」で連載されている。
糸巻商事入社2年目で、早く一人前になりたいと仕事に精を出す五十嵐双葉には「うざい」と思っている先輩がいた。ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海は、社員からの信頼も厚く頼りになるが、ガサツで鈍感。双葉の「うざい」という言葉の裏側に潜んでいる気持ちにも気が付いていない様子…。
そんな素直になれない意地っ張りツンデレヒロインと、いつまでも鈍感な先輩とのもどかしい距離感にキュンキュン! これから社会人になる方は「こんな頼りがいがある上司がいてくれたら…」「あわよくはステキな出会いが…」と期待してしまうかも!
(C)しろまんた・一迅社/先輩がうざい製作委員会
■普通のサラリーマンから宇宙飛行士に…新しいことにチャレンジするあなたに勇気をくれる『宇宙兄弟』
「モーニング」(講談社)にて現在も連載中、アニメ化だけでなく実写映画化もされた『宇宙兄弟』は、タイトルからもわかる通り“宇宙”を題材とした作品。
少年時代、ともに宇宙飛行士になることを誓い合った南波六太とその弟・日々人。しかし、日々人はその夢を見事に実現させるが、六太は果たせずにくすぶっていた。そんな中、弟からの1本の電話をきっかけに、彼は再び宇宙飛行士を目指そうと一念発起。そして多くの厳しい試練に挑んでゆく。
名言や名シーンが多いことでも有名な本作。主人公ムッタが夢に向かってあきらめず努力する姿は、これから社会人になる人も、目標に向かって頑張っている人にも心に刺さること間違いなし。“大人にこそ絶対に読んで欲しい”名作だ。
(C)小山宙哉・講談社/読売テレビ・A-1 Pictures
■中間管理職の大変さがよくわかる!『中間管理録トネガワ』
『賭博黙示録カイジ』の登場人物の1人・利根川幸雄を主人公としたスピンオフ作品『中間管理録トネガワ』は、そのタイトル通り“中間管理職”の苦悩と葛藤が描かれている作品。漫画は全10巻が発売、アニメは2018年の7月から2クールにわたって放送された。
カイジを苦しめる巨大金融会社「帝愛グループ」の幹部でありながら、暴君・兵藤会長の機嫌を気にしなくてはならない利根川。兵藤のパワハラに怯えながらも、部下に気を使って的確なマネジメントをしなければいけなかったり…。「中間管理職は辛い」とよく聞くが、まさにその大変さがヒシヒシと伝わってくるストーリーとなっている。
今、あなたに無理難題を押し付けてくる上司も、実はさらに上の上司から無理難題を言われ悩み、葛藤しているのかもしれない。中々描かれてこなかった“中間管理職”の立場や苦労を知ることができる必見のアニメだ。
シリアスな本編「カイジ」とは裏腹にまさかのギャグマンガとして大ブレークした本作。カイジファンはもとより、新しいファンを獲得したストイックな漢・トネガワの雄姿を見逃すな!
(C)福本伸行・萩原天晴・三好智樹・橋本智広/講談社・帝愛グループ 広報部
■輝かしいアニメ業界の、泥臭くも清々しい姿を描いた『SHIROBAKO』
『SHIROBAKO』は、アニメーション制作の現場を描いたアニメ作品。制作進行・アニメーター・声優・3DCGクリエイター・脚本家志望という5人の夢追う女の子を中心に物語が展開した。
タイトルとなっている「SHIROBAKO=シロバコ」とは、制作会社が納品する白い箱に入ったビデオテープを指す映像業界の用語である「白箱」に由来。そんなシロバコの完成を目指し奮闘するアニメ業界にスポットを当て、日々起こるトラブルや、クリエイティブな仕事ゆえに起こる葛藤や挫折、集団で作るからこそ起こる結束や衝突といったアニメ業界の日常を描いた群像劇となっている。
普段、私たちが何気なく見ているアニメだが、1つの作品を作るのには尋常ない人数・お金・労力がかかっている。知られざる苦労を感じる共に、達成感までも伝わってくる素晴らしい作品。
(C)「SHIROBAKO」製作委員会
■別れ、そして新たな出会い、主人公の奮闘に心揺さぶられる『花咲くいろは』
前述した『SHIROBAKO』が制作会社P.A.WORKSの「お仕事シリーズ」第二弾に当たるのだが、この『花咲くいろは』が記念すべき一作目。石川県にある旅館を舞台にした青春群像劇だ。2013年には劇場版も公開された。
ある日突然、母から「夜逃げをすることになった」と伝えられた主人公・松前緒花。母親から手渡された一枚の紙切れを頼りに訪れたのは、出会ったことのない祖母・四十万スイがいる街だった。スイが経営する温泉旅館「喜翆荘」で働きながら高校に通うこととなった緒花。板前見習いとして住み込みで働く鶴来民子や同じ仲居の押水菜子らとの交流や、慣れない仕事に奮闘する姿が描かれている。
慣れ親しんだ場所を離れ、知らない土地で働くこととなり、さらには新たな人間関係構築に悩む緒花。そんな姿を見ていると、思わず「頑張れ!」と応援してしまうはず。この春、緒花のように新たな環境へ飛び出すという方は必見だ。
(C)花いろ旅館組合
■部下からの信頼が厚いルルーシュに学ぶ“統率力”『コードギアス 反逆のルルーシュ』
一見「お仕事アニメ…?」と疑問を抱いてしまうかもしれない『コードギアス 反逆のルルーシュ』もまた、私たちに働く上でのヒントを与えてくれる作品。TVアニメは2006年に第一作が発表され、その後に続編『~R2』の放送、さらには2009年に新プロジェクトが始動となり、新作アニメなども制作された。
舞台いとなるのは、ブリタニア帝国の属領となり、エリア11と呼ばれる日本。アッシュフォード学園に通うルルーシュは、テロリストとブリタニア軍の戦いに巻き込まれる中、ブリタニア軍に所属する旧友の枢木スザクと再会する。喜ぶ暇もなく、2人の前に“ある少女”が現れたことにより悲劇が。ブリタニア軍から少女とルルーシュを庇おうとしたスザクが銃で撃たれてしまったのだ。悲嘆するルルーシュに、少女は“ある能力”を授ける。
その能力とは、他人に自分の命令を強制出来る絶対遵守の力「ギアス」。ルルーシュはこのギアスを使い、暗殺された母親の仇をとり、妹のナナリーが安心して暮らせる場所を作るため、レジスタンス組織「黒の騎士団」を結成。ブリタニア帝国に対して戦いを挑む。
チェスを得意とし、また心理戦や人心掌握にも長けるルルーシュは、人を“コマ”のように扱う冷酷な一面も。「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」という彼の有名なセリフからも強い意志が垣間見えるように、戦場で陣頭指揮をとり、思想・動機がバラバラの団員たちを統率。部下たちも絶対の信頼を置いている。
もしこの春から上の立場になるという方は参考に(なるかわからないけれど)してみてはいかがだろうか。
(C)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Design(C)2006 CLAMP・ST
■仲間のために叫び、嘆き、切り裂かれる…「運命」に立ち向かう姿が心に刺さる『リゼロ』
最後に少し趣向を変えて、仕事じゃないけど使命を持ってめちゃめちゃ頑張っている主人公がいる作品を紹介。『Re:ゼロから始める異世界生活』(通称リゼロ)は、主人公のナツキ・スバルが「死に戻り」のタイムリープ能力で様々な「運命」を攻略し、仲間たちを救う物語。
突如として異世界に呼ばれてしまったスバルは早々にピンチに陥るも、助けてくれたハーフエルフの少女・エミリアに好意を抱く。彼女の探し物に協力する最中に何者かに襲撃され絶命してしまうのだが、目が覚めると召喚された場所に戻っていた…。その後、何度か死とタイムリープを繰り返す中で、自分が死んだ時にのみ発動する能力「死に戻り」を手にしたことに気付く。
スバルは「運命」に立ち向かう中で腹を切り裂かれたり、血反吐を吐いたりするが、現代で働く皆さんは「腹が切り裂かれそう」「血反吐を吐きそう」だと思ったら、すぐに逃げてほしい。
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会